車重に合わせたジャッキの選び方は?安全性と使いやすさを両立する 7つのポイント

「タイヤ交換や車の下回りの点検を自分でやってみたい…でも、どんなジャッキを買えばいいか分からない…」。そんな悩みを持つ車好きの方やDIY初心者は多いのではないでしょうか?ジャッキは、車の安全を支える重要なアイテム。しかし、車重や用途に合っていないジャッキを選んでしまうと、大きな事故につながる危険性もあります。
この記事では、「車重に合ったジャッキの選び方」を中心に、種類ごとの特徴や車種別の選定ポイント、安全性を高める便利機能などをわかりやすく解説していきます。購入前に知っておきたい知識が詰まっていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
ジャッキ選びは車重と安全性の関係が重要
ジャッキを選ぶうえで、最も重要なポイントのひとつが「車重とのバランス」です。
というのも、ジャッキは車を持ち上げるための支柱のような存在です。適正な耐荷重を満たしていなければ、ジャッキが壊れたり、車が不安定になったりするリスクが高まってしまいます。まずは自分の車の「車重」をチェックすることが必須です。
車重のチェック方法
車の重さは、メーカーや車種によって大きく異なります。ハイブリッド車などは電池・モーターなどで車重が増える傾向にあるのでチェックが必要です。
軽自動車であれば800kg前後ですが、普通車なら1〜1.5トン、SUVやミニバンでは2トン近くある場合もあります。
車重は、車検証の「車両重量」または「車両総重量」の欄で確認可能です。
車両重量=車本体+燃料・オイル等を含めた重さ
車両総重量=乗員や荷物も含めた最大の重さ
通常、ジャッキを使うのは片側(または一部)を持ち上げるだけなので、車両重量の半分程度にプラスαの余裕を持たせるのがベストです。例えば、車両重量が1,200kgであれば、耐荷重1トンのジャッキでも対応はできますが、1.5トン程度の耐荷重を持つジャッキを選ぶとより安心です。
最低地上高も要チェック
もうひとつ大切なのが、ジャッキが車体の下に入るかどうかです。
最近はローダウン仕様の車やスポーツカーも増えており、最低地上高が低い車には「低床ジャッキ」が必須です。無理に押し込もうとすると、車体やジャッキを傷めてしまうこともあるので、車のジャッキアップポイントまでの高さを測っておくのもおすすめです。
安全性の甘いジャッキには要注意
安価なジャッキの中には、耐荷重の表示が曖昧だったり、ジャッキアップ中に車が落下すれば、大ケガにつながることもあります。安いからという理由のみで買うことはお勧めできません。
選ぶ際は以下のような安全チェックをしておきましょう
1.耐荷重が明確に表示されているか
2.国内メーカーまたは信頼性の高いブランドか
3.使用中にジャッキがゆっくり下がるなどの異常レビューがないか
4.スローダウン機構や無圧機構などの安全機能があるか
車の整備は楽しくやりがいのある作業ですが、安全をおろそかにすると一気に危険が増します。だからこそ、「車重に見合ったジャッキを選ぶこと」=「命を預ける装備を選ぶ」という意識がとても大切です。
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車重別におすすめのジャッキの種類と特徴
車の重さに合わせて適切なジャッキを選ぶことで、安全性と作業効率が大きく向上します。
ここでは、車両の重量帯ごとにおすすめのジャッキの種類と、それぞれの特徴について解説します。
車重:1〜1.5トン(普通乗用車など)
おすすめ:油圧式フロアジャッキ(耐荷重1.5〜2トン)
最も一般的な車重帯で、ジャッキ選びに迷いやすいゾーンです。ポイントは「使いやすさ」と「耐久性」のバランス。最低でも1.5トンの耐荷重を持つ油圧フロアジャッキを選びましょう。タイヤ交換やオイル交換を自分で行う方には、ダブルピストン式など、少ないストロークで素早く持ち上げられるタイプも便利です。
車重:1.5〜2トン以上(SUV・ミニバンなど)
おすすめ:高耐荷重の油圧式フロアジャッキ(耐荷重2トン以上)
車重が重いため、耐荷重2トン以上の大型ジャッキが必要です。車高が高い車を持ち上げる必要があるため、リフト量が大きいモデルを選びましょう。安定感重視ならガレージジャッキもおすすめ。
ローダウン車・スポーツカー(最低地上高が低い車)
おすすめ:低床フロアジャッキ(ローダウン対応)
これは特殊で、スポーツタイプやカスタムカーは地上高が低く、普通のジャッキでは車体の下に入らないことがよくあります。そこで必須なのが、最低高さ(ローリフト)90mm対応の低床タイプのジャッキ。低床ジャッキは通常よりも重く、価格もやや高めですが、安全・快適に作業するには欠かせない装備です。コンパクトながら高性能なモデルも増えており、DIYユーザーからの人気も高まっています。また、別売りのタイヤスロープを併用するなどもおすすめ。
※補足として、「耐荷重」は実際の車重より1.5倍を目安にすると良いです。
よくある誤解が「車重とジャッキの耐荷重が同じならOK」という考え方。
実際には、車全体を持ち上げるわけではないにせよ、安全性を確保するために1.5倍以上の余裕を持つのが理想です。
例:車両重量1,200kg → 耐荷重1.8トン以上が目安用途や車の重さ、最低地上高を把握し、自分のスタイルに合ったジャッキを選びましょう。
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車種別ジャッキ選びのポイント
ジャッキ選びは「車重」と「地上高」だけでなく、車種ごとの特性や使い方のスタイルによってもベストな選択が変わります。ここでは車種別に作業しやすさや注意点、相性の良いオプションなど、実際に役立つ視点からジャッキ選びのポイントを解説します。
普通乗用車向け(セダン・コンパクトカーなど)
選び方のポイント
1.日常メンテナンス中心なら、軽量で扱いやすいコンパクトなフロアジャッキが便利。
2.初心者にもロングハンドル+ダブルピストンで軽い力で操作できるモデルがおすすめ。
3.頻繁に使う場合は、耐久性重視でセミプロ仕様モデルを選ぶのも◎。
※収納スペースが限られているなら、小型で車載しやすいタイプも選択肢として入れて問題ありません。出先でのパンク修理にも対応できます。
SUV・ミニバン向け(ハリアー、アルファード、ヴォクシーなど)
選び方のポイント
1.ストローク(リフト量)が大きいモデルを選び、高さ450mm以上あると安心。
2.重量感のあるモデルで安定性を重視。
ジャッキ本体幅が広いと作業性や安定感が増すため、安心して使用可能。
※ガレージ作業が多いなら、耐久性に優れたガレージジャッキも検討してみても良いですね。家庭用より重量はありますが、安全性と作業効率が格段に上がります。
スポーツカー・ローダウン車向け(86、ロードスター、カスタム車など)
選び方のポイント
1.必須条件は「低床対応」。最低90mm以下のジャッキを選ぶ。
2.エアロパーツ装着車はロングアームモデルがベター。
3.軽量&コンパクトながら、十分な耐荷重とストロークを持つモデルが理想。
どの車種でも共通して確認したいのは「最低地上高」と「最大リフト量」です。
必ず愛車の仕様をチェックしてからジャッキを選びましょう。
※二輪上げの場合は、安全のために必ずジャッキスタンド(リジットラック)を使用し作業をお願いします。
SUVやスポーツカー向けの特殊モデルも、BAL大橋産業公式オンラインストアでは簡単に購入できるのでおすすめです。
安全性と使いやすさを両立する7つのポイント
「せっかくジャッキを買ったのに、車に合わず使いづらい」、「作業中にグラついてヒヤッとした」…そんな失敗を防ぐために、選ぶとき・使うときにチェックすべき7つのポイントをまとめました。カタログスペックだけでは見えにくい、「実際の使いやすさ」まで考えたチェックリストなので購入前の最終確認として、ぜひ参考にしてください。
ポイント① 耐荷重表示は余裕を持って選ぶ
ジャッキ選びで一番大事なのが、耐荷重です。カタログに書かれた「2トン」、「3トン」などという表示は、最大耐えられる重さであり、常にその上限ギリギリで使うのは危険です。目安は、実際の車重の1.5倍程度まで耐えられるモデルを選ぶこと。
ポイント② 最低地上高と最大リフト量を必ずチェック
車にジャッキを差し込めるかどうか、そしてどこまで車を持ち上げられるかは、
「最低地上高」と「最大リフト量」にかかっています。一般的には、
ローダウン車 → 最低地上高が、90mm以上あること
SUV → 最大リフト高が400mm以上推奨
とされているので購入前には、自分の車のジャッキアップポイントまでの高さをメジャーで測ってみると、購入後の失敗が少なくなります。
ポイント③ ダブルピストン構造は作業効率が格段にアップ
最近のガレージジャッキには、「ダブルピストン式」という構造のものがあります。
これは、ジャッキアップの動作が従来よりも少ない回数で済むという優れもの。
特に頻繁にジャッキを使うDIYユーザーや、重い車を相手にする人にとっては、
作業スピードが上がり、体の負担も減らせるのが大きなメリットです。
ポイント④ サドル(接地面)の滑り止め加工でズレを防ぐ
ジャッキと車の接点である「サドル」部分は、非常に重要な安全ポイントです。
おすすめは、ラバー(ゴム)製のパッド付きタイプ。
滑りにくく、金属のボディを傷つける心配も減るため、初心者にも安心です。
ポイント⑤ ハンドルの長さ・操作性で力の入れやすさが変わる
油圧式ジャッキの場合、ハンドルを上下して油圧をかける方式が一般的です。
この時、ハンドルの長さとグリップの持ちやすさは、作業のしやすさに直結します。
短すぎると力が入りづらく、長すぎると扱いづらい…そんな悩みを避けるには、60〜80cm程度のロングハンドルを基準に選ぶのがおすすめです。
ポイント⑥ 収納性・重量のバランスも忘れずに
ガレージで使うのか、車に積んでおくのかによって、ジャッキのサイズと重さの優先度が変わります。車載用なら軽量・コンパクト重視をお勧めします。ガレージ作業なら安定感ある大型でも大丈夫です。コンパクトジャッキでも、高耐荷重・低床対応のモデルは多数あるので、用途に応じてベストバランスを見つけましょう。
ポイント⑦ 安全機能(自動・手動)はあると安心
油圧式ジャッキは、時間が経つと油圧がゆっくり抜けていくことがあります。
そのため、万が一の落下事故を防ぐために「スローダウン機構付き」のモデルが推奨です。
・車を下げる際に、自動で油圧が調整され、車がゆっくり下がってくる。
・ジャッキアップ時に自動でストッパーがかかるタイプ など
特に高重量車を扱う方や、作業中に車体下に潜る可能性がある方は、安全装備を妥協しないことが何より重要です。
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まとめ
安全で使いやすいジャッキを選ぶには、スペック表だけでは見えない細かなポイントまで目を向けることが大切です。今回ご紹介した7つのチェックポイントを押さえておけば、「買ったけど不安で使えない…」なんてことにはなりません。ジャッキは命を預ける道具のひとつ。しっかりとした目で、自分のカーライフにフィットする1台を見つけましょう!